kamekichi2157の日記

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かつての常勝軍団「ジュビロ磐田」の低迷について

ジュビロ磐田が降格した2019年はラグビーワールドカップが開催されていた

 

一事業年度に企業がサッカーとラグビーの両方に同量の経営資源を配分するのは決して得策ではなく、この年にジュビロの親企業の「ヤマハ発動機」がラグビーを優先させたのは当たり前と言えば当たり前であった

と言うよりか、「ヤマ発」は相当前からサッカーつまり「Jリーグ」に見切りを付け、ラグビーへの転向を図っていたものと思われる

清宮氏をラグビー部の監督に据えたのがその始めだろうし、それからは監督の母校のW大の有名選手を次々にチーム入りさせて着々とチーム強化を図ってきたのだった

 

ところで、ジュビロ静岡県の高校の中でも「藤枝東高校」と「清水商業高校」の出身者が目立つが、清水商業は高校の再編で「清水桜が丘高校」に変わって以降サッカー部の低迷が続いている

「きよしょう」からは名波や藤田と言った代表クラスの選手が数多くジュビロ入りして長い間チームの柱となった来たのだが、そこからの有望選手の供給を絶たれたジュビロはもう一つの柱の「藤枝東」からの人材に頼らざる負えなくなった

ところが、「藤枝東」は実は県内でも有数な進学校であり、有望な選手は長谷部誠のように高卒で海外のチームにチャレンジするか筑波大や早稲田大などの名門大学に引っ張られることが多く、大卒の選手が伸び悩む傾向がはっきりしてきた昨今では費用対効果の点からもあまり前向きに採用することも無くなっていたのだった

 

かつて猛将「ドゥンガ」が在籍しゴン中山、日本ナンバーワンレフティー名波、小さな巨人藤田などそうそうたるメンバーで常勝軍団として光り輝いていたジュビロ磐田も、

日本のスポーツ選手の海外進出の傾向を見定めた「ヤマハ発動機」の企業戦略の結果、早々と見限られてしまったようなのだ

 

中村俊輔は長年在籍したマリノスのおそらく監督候補としての立場を捨ててまでも、レフティーの大先輩の名波の下に入ったのだろうが、当時からジュビロの中に低いモチベーションを感じていたのだと思う

彼がなんとなく後味の悪い形でチームを去ったのもそうした背景があったせいだと思うのだが